Evergreen Dazed
PROLOGUE:チェリーレッド以前

Index  (pre-1stシングル。片面のみ)

FELT is;
Lawrence(vocals, guitar)

Recorded by Lawrence

Released in 1979


ローレンスがFELT名義で発表した最初のシングル。FELTの歴史のスタートはこのシングルの発表、すなわち1979年とするのがオフィシャルのようです。

ローレンスはFELT解散時に「10年の活動で10枚のシングル、10枚のアルバムってのもキリがいいだろ」みたいなことを語っていたと言いますが、実はこれがかなり矛盾だらけの強引なものです。
@ 「10年の活動」を正しいとすれば「Index」を発表した79年が起点となる(89年解散)
A ところが「10枚のシングル」を正しいとすればこの「Index」はFELTのディスコグラフィーから外さなければならない。(これを含めると11枚になる)

すなわち起点を合わせようと思えば「10年の活動で11枚のシングル」もしくは「7年の活動(次の「正式なデビューシングル」の発表が1982年)で10枚のシングル」というのが正しいのです。
本当はどうでも良い話なのです、こんなことは。どうでも良い話と言えばローレンスは「僕らのアルバムにはすべてタイトルに“the”が入ってるんだぜ」などということを自慢していたと聞きます。多分そんな人なんでしょう。だから10・10・10にこだわりたかったというのもうなづけます。

ラストアルバムのインナースリーブには“FELT. A DECADE IN MUSIC”として彼らの発表した全シングル・アルバムのジャケットフォトが載っていますが、その中には「Index」は含まれていません。元々この「Index」というシングルは枚数限定で発表されたらしく、FELTの全アイテムの中でももっともレアなアイテムとされています。かくいう私もヴィニール辺りで高いところに掛けられてるのを見て欲しいなあと何度も思ったクチですが、結局未だに持っていません。
けど今はさほど欲しくないです。チェリーレッド時代のベスト盤『Absolute Classic Masterpieces』に収録されたことにより、今では簡単に聴くことが出来るからです。
でさらに言えば、例えば「Primitive Painters」などは音源を持っていてもさらにシングルも持っていたい!と思うくらいに好きな曲なのですが、この「Index」はハッキリ言って曲としては本当にどうでも良い曲。ローレンスがギターをかき鳴らしてアーとかオーとかうめいているだけの曲です。勿論このノイズギターに魅力を感じる人もいるのでしょうが、一般的に考えれば無理に高い金出して買う必要は無いと思います。ジャケットが特別にカッコイイわけでもなし。FELTの出発点だったという歴史的事実のみが商品価値。

 

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